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「あなたにとって、最高のライバルでありパートナーの存在はいますか？」
……
……
最高のライバルでパートナー？ そんなの一人しかいない……
「それは……池田です。だから、池田を見捨てた会社に就職する気はありません！」
……
……
「ふふっ、素晴らしい答えですね。合格です」
「えっ？」
訳も分からず固まっていると、山田さんの降車する駅に着いた。
「前田さん、それに池田さんも採用とさせて頂きます。二人なら、どんな困難でも立ち向かってくれるでしょう」
山田さんが手を伸ばし、俺は照れる事無く握手を交わす。
「明日にでも会社に顔を出して下さい。詳しい仕事の内容を説明させて頂きます」
心から思った事を声に出し、認めてもらえる。それがこんなにも清々しいなんて思わなかった。
「池田さんがいないので、今日は一つだけ伝えておきますね」
俺たちは未来に向かって走り出したんだ。だから、最高の笑顔で……
「勤務地はアフリカのサバンナです。頑張って下さい」
……最高の笑顔で答えたんだ。
「辞退させて頂きます」
【完】
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