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2日目『11月7日(土)』
翌日の今日は、休日だった。起きたらすでに昼をまわっていた。
姉は、今日も朝から友達と遊びに行っている。よくまぁ、金が続くと感心していると、どうやら両親も用があるとのことで、俺が昼を食べている最中に出かけて行ってしまった。
まぁ、特に外に出る用もないし、留守番ぐらい、なんでもないのだが。
『蓑井芳江さんですか』
あのあと、気付けばそんな文字を打っている自分がいた。
迷うことなく送信ボタンを押し、蓑井に向けてリプを飛ばした。そのまましばらく、返事を待ってみたが来なかった。
残っていたカップラーメンをかっ食らい、風呂を沸かして入っても、返事は来なかった。その後もしばらくの間待ち続けたが、結局返事が来ることはなかった。
ベッドの上に転がり、蓑井の呟きのタイムラインを更新させてみた。が、何度更新しても、呟きの画面を昨日同様に、一向に変わらなかった。
(……いやまぁ、警戒はするよな、普通)
いきなり知らない奴からリプが来て、しかもまるでリアルの自分を知っているような文章で送られたら。
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