夜中のドライブ

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夜中のドライブ

あれは、私達が学生の頃。 夏休みで悪友の家に泊まっていた私。 当時、夜中に家から抜け出して遊びに出掛けたりするのにハマっていた私達。 その日も暇だったから、悪友の知り合いのオッサンを呼び出して、私、悪友、その弟、オッサンの四人でちょっとしたドライブをした。 場所は何処にでもある田舎の方。 周りには家しかなく、更に奥の方へ入っていくと街灯もなく周りは木しかない道なり。 当たり前に夜中だから人の気配もなく、静かな町だったのだ。 当時、怖いもの知らずな私達は肝試し感覚で楽しんでいた。 同じ道を何回も通って、時には車の速度を落として人が歩くぐらいの遅さで走ったりしていた。 それを繰り返していく内に悪友は、ある事に気づいた。 …そう。 それは、ある一軒の家を通る度に犬が吠えていたのだ。 最初は私達の乗っている車に反応しているから、吠えてるんだろうと気にしていなかったが何かが変だったのです。
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