夜中のドライブ

3/4
前へ
/4ページ
次へ
流石に注意されたので帰ろうとしたが、弟はボソッと呟いた。 「つーかさ…何で一人でうろついてるんだろ?」 「はぁ?散歩だろ?」 「…こんな夜中に?しかも、周りに家なくね?」 「……。」 その一言で、シーンとなった。 確かに時刻はAM3:00過ぎだったのだ。 周りには家もない。 あのおじさんは本当に散歩だったのだろうか? 嫌な予感でしかなかった。 それでも、怖いもの知らずな悪友は…。 「ねぇ…怖いけど振り返ってみない?」 「ガチで言ってんの?」 「僕は運転してるから後ろ向けないからね?」 「オッサンは黙れ。なら、三人で"いっせーので"で見よ。いっせーのでっ…!?」 振り向いた瞬間、悪友は車のシートをバンバンと叩いて言った。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加