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流石に注意されたので帰ろうとしたが、弟はボソッと呟いた。
「つーかさ…何で一人でうろついてるんだろ?」
「はぁ?散歩だろ?」
「…こんな夜中に?しかも、周りに家なくね?」
「……。」
その一言で、シーンとなった。
確かに時刻はAM3:00過ぎだったのだ。
周りには家もない。
あのおじさんは本当に散歩だったのだろうか?
嫌な予感でしかなかった。
それでも、怖いもの知らずな悪友は…。
「ねぇ…怖いけど振り返ってみない?」
「ガチで言ってんの?」
「僕は運転してるから後ろ向けないからね?」
「オッサンは黙れ。なら、三人で"いっせーので"で見よ。いっせーのでっ…!?」
振り向いた瞬間、悪友は車のシートをバンバンと叩いて言った。
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