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さて…
しばらく走った後…
車は現地(?)に到着しました…。
が…
カレシ「わ!これじゃ、車で屋敷の真ん前までは行けないな…」
目的の廃屋は草原の奥に建っています。
しかし…
その草原…
長い間、人の手が入ってなかったらしく人間の背丈ほどの植物群がウッソウと生い茂って車の行く手を遮っているではありませんか!
カレシは、とりあえず道ばたに車を停めました。
カレシ「中止かな」(ホッ)
すると…
カノジョ「ここまで来て何言ってるのよ!ここに車停めて歩いて行くわよ!」
カレシ「マジか?!」
カノジョは勢い良く車から降りると勇敢にもその植物群へずんずん分け入っていきます。
カレシ「あ!ちょ、ちょっと待ってよぉ」
言い忘れましたが…
その晩は他の『見物客』は一人もいなくそこにいるのは、そのカップル二人だけでした。
辺りは、街灯も何も無く照明といえば月明かりのみ…。
カレシは、仕方なく車のエンジンを切らずにヘッドライトつけっぱで車から降りるとカノジョの後をついて行きました。
カノジョ「さ!早く行こ!」
カレシ「…マジか…」
二人は、ガサリガサリと草とか花とか掻き分け掻き分け……
そして…
遂に…
噂の幽霊屋敷の前にたどり着きました。
二人「わぁぁ!!」(感嘆の声)
暗い夜空にそびえ立つその二階建ての廃屋は…
二人の想像を遥かに越えた超不気味なものでした。
カレシ「…さすがに噂になるだけの事は有るな…すげぇ…」
カノジョ「中入ってみようよ。ドア開いてるし」
カレシ「ええっ?!マ、マ、マジすか?!な、何か、やばそうっすよ?!」
(動揺のため、敬語)
カノジョ「………怖いの??」
カレシ「バ、バ、バカ言っちゃイカンよ!」
かくして…
二人は廃屋の中に入って行きました。
(そこにカレシの意思は?笑)
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