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さて…
廃屋の中は…
真っ暗かと思いきや…
外から射し込む月明かりのおかげで意外とハッキリと中の様子が見えます。
入ってすぐ…
玄関らしき所には、床一面に木片やら割れたガラスの破片やらが散乱して足の踏み場も無い状態…。
あまりにも不気味な雰囲気…。
何が出てきても…
おかしくない……。
カレシ「うわ、めちゃくちゃ不気味だな…」
ガチャリ!!
カレシ「ヒ、ヒッ!」
カノジョ「ガラスの破片踏んだだけでしょ!」
カレシ「そ、そ、そだね…」
カノジョ「何ビビってるのよ」(笑)
カレシ「…怖くないのか?」
カノジョ「何が??最高じゃないの!」
カレシ「…マジか……」
カノジョは嬉しそうに「いやぁ、ホント凄いわね~」とか、しきりに感心しながら廃屋の中を歩き回ってます。
(床に落ちてるいろんな物をガチャガチャ踏んづけたり、時にはヒラリとよけたりしながら)
カレシ「ね、ねえ…も、もう帰ろうよ…」
カノジョ「あ!あれ見て!」
(嬉しそうに指をさしながら)
カノジョの指さす先には…
二階へと続くらしい階段が…
見ると、階段の上の方は真っ暗な闇に包まれていて全く何も見えない状態です…。
一階以上に…
カナリ不気味な雰囲気…。
カノジョ「ねえ!二階行ってみない?」
カレシ「ハ?」
カノジョ「ねえ!行こうよ!!」
カレシ「い、いや!そ、それは、さ、さすがに…」
カノジョ「……怖いの??」
カレシ「は、はい…。じ、実は、こ、怖いっす……」
(動揺のため、本日二回めの敬語)
カノジョ「…だらしないわねぇ…。
もう良いわ!私独りで行く!!」
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