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この作業にボランティアの方々を導入していたんですね。
集めた瓦礫を分類したり、砂浜に埋もれた木屑やガラス片をスコップや手で掘り出したり。
そういう作業を、全国から善意で集まってくれた方々が毎日のようにやってくれて。
で、そのボランティアの中にですね、仮名になりますけど、佐藤さんという中年の女性が混ざっていたんです。
この方は地元に住んでる女性で、津波で家を失い仮設住宅で暮らしているんですけど、
毎日することもないし、他県から来てくれた人たちに迷惑ばかりかけるのも忍びないってことで、自分もボランティアに参加した人なんです。
毎日ね、砂浜で土掘ってガラクタを探して撤去してってことを繰り返していて、ある日不思議なことに気がついた。
作業中は、怪我とかを防止するために手袋や長袖を着てやっていたらしいんですが、家に帰って服を脱ぐと腕にアザができているのを見つけた。
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