ホームルーム

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黒板の中から、ぽよよんと跳ねるように飛び出してくる真ん丸な物体。 「ぶにゃあああん」 可愛い、とは言えない鳴き声を発しながら、コロコロとした真ん丸い猫が、雅の体をそのまま押し倒す。 「ちょ、なにをするんだ、やめろ!」 床に倒された雅の抵抗の声もむなしく、猫がざらざらした舌で、雅の頬をおもいきり舐めあげる。 「…!!」 雅は声にならない声をあげる。 「あららん、雅ちゃんが襲われてるの」 「のんきに言ってる場合じゃないだろう!とーか!」 僕は掃除道具入れから箒を取り出すと、その猫のおしりをおもいきりぶっ叩いた。
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