18人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなに罰をくらいたいかよ、なら」
雅はそう言うと片手をぐっと握りしめる。
すると、その拳が淡く光を放ち出した。
「ちょ、ちょ、たんま」
「豪傑の呪文」
雅がそう呟いた瞬間、僕の顔横をなにかがものすごい早さで通り抜ける。
とたん、僕の顔の横の床が、ボコッと嫌な音を立てた。
床にめり込んだ拳は、波紋のように床にひびをいれる。
「次はその顔、つぶしてやろうかあ?!ああ?!」
雅は拳を割れた床から引き抜くと、そう叫んだ。
最初のコメントを投稿しよう!