一時間目

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でも桃花の考えももっともだ。 世間からはここが魔法学校であることは極秘とされている。 親ですら教えられず、知っているのはたぶん学校関係者と、そして日本政府のみ。 しかも卒業した生徒がどんな道を歩んだか、どんなことをしてるのか。 少なくとも僕ら一年生はまったくしらないのだ。 だから。脅威、と言われても僕らにはわからない。 「それは、秘密。 ただ、無事に卒業したのならその謎も解けるだろうね」 レムリア先生は黒い出席簿でポンポンと僕らの頭を叩く。 「さあ、説教も休み時間は終わり。次は実技の授業だから、早く行きなさい」 「はぁい」 「はい」 僕らは同時に返事をすると、レムリア先生に一礼して職員室を後にした。
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