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「消し消しのー、かきかき」
掛け声と共に数式で埋め尽くされていた黒板は消されていき、かわりに書かれたのはまんまるとしたへたくそなねこの絵。
「にゃんこー、かんせーい」
てへ♪と自分の頭をかるくこづきながら小さな舌を出す女の子。
かるくウェーブのかかった髪をツインテールにしているのが童顔の彼女に似合う。
「かんせーい、じゃないだろう。桃花(とーか)」
「んー、だってだってぇ。でもかわいいからいいよねりょーくん♪」
桃花はそういいながら、僕の腕に両腕を絡ませてくっついてくる。
高校生にしては大きめの胸がぷよんと僕の腕に押し付けられて、正直ドキっとした。
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