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俺は、平均的な身長、平均的な体重、平凡な顔といった、超平均平凡人間だ。 実際はただこれといった特徴が無いだけなんだけど。 とにかく平凡な一般男子高校生だ。 俺は基本静かだから余り目立たない。 隣にコイツがいることを除いては。 「ゆいー、一緒に帰ろ!!」 コイツは俺の平凡で静かな人生を壊す、天才イケメン王子、『山下翔様』だ。 名前はまあまあな平凡の癖に、全体的に目立ってるんだよな、コイツ。 そういう俺は竜門結衣。 苗字が少し目立ち、女みたいな名前だ。 余り好きじゃないんだよな、この名前。 この名前を付けた本人、つまり俺の親は、今は仕事で海外にいる。 もう三年位帰って来ないけど、生きてるよな? 毎月の仕送りは届いてるから、生きてるだろ……多分。 おっと、話がずれたな。 で、なんだっけ、『一緒に帰ろう』だったか? 「嫌だ。どうせお前のハーレムと一緒だろ」 「ハーレム……?あぁ、なずなちゃん達のこと? 今日は皆用事だって」 「ほー、そうかそうか……って、え!?」 あの四人が居ない。そしてコイツが俺を誘う(いつものことだけど)。それから辿り着くのは……… 勇者召喚か!! 「おー、いーぞ。 但し、俺の言うこと一つ聞いてくれるんならな」     
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