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「なんか漢字が違うーー!!」 ……ふぅ…… 「よし、帰るか」 『クハハッ、面白いナ、人間ヨ』 「!?」 どっから声が!? この道は俺しかいなかったはず…… 『上だヨ、上』 上? 言われた通り上を向くと、金髪碧眼のイケメンがいた。 翼付きの。 『初めましテ、竜門結衣さン』 なんで俺の名前を……? あれか、まさか天使のか!? 『いヤ、オレは神ダ』 神ってこんな変なしゃべり方するんだ…… 『異様な匂いがすると思ったラ、面白いもンを見つけちまっまナ』 「え、俺臭いんすか!?」 『そういう意味じゃないヨ。 他の人間とハ違う匂いってこト。 お前達の言い方で言うト、マーキングだナ』 「マーキング!?」 『あー、今のハ忘れてくレ。 唯一神に殺されル』 「え………まぁ、いいっすけど……」 『その代わりといってはなんだガ、何か相談でも乗ってやろウ。 結衣、最近困ったことハないカ?』 「困ったことですか? ……無いっすね。山下はもう異世界に送ったし。 あ、別に困ってはいないんすけど、最近頻繁に見るようになった俺の夢って……」 『夢……? アア、あれのことカ。 オレも詳しくは言えないんだガ、もうそろそろ解決すると思うヨ。 アイツもここに来ているみたいだし』 アイツ? これも詳しくは聞かない方がいいのか?     
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