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『ああ………信じるのか?』 「まあ、勇者召喚とか神とかみればな……」 『お前、口調が……』 「へ?あ、すんません。忘れてました」 いつの間にか敬語付けるの忘れてた。 『いや、このままでいい』 「そう?だったらこれで話すよ。 ………はい、止血終わり」 『………有難う』 「どういたしまして。 とりあえず、俺が心配だから傷が治るまで俺んちに来て」 『………いいのか?』 「ああ。 怪我人を放っておくなんて、俺にはできない」 『………お人好しなんだな』 「っるせー。さっさと行くぞ………立てるか?」  『大丈夫だ。この位なら歩ける』 「そか。 で、何でこんな怪我してんだ?」 『………無理矢理世界を渡ろうとしたら狭間の者に攻撃された』 「馬鹿かアンタ」 『そうでもしないと、探していた人に会えないんだ。 この位なんてことない』 「ぶっ倒れてた癖に。 でも、探していた人には会えたんだろ?」 『………ああ。 一応、な』 一応?会えたんだよな? 意味わからん。 ま、いっか。 調度家に着いたし。 『お邪魔します。 ………そう言えば、俺を入れて大丈夫だったのか?』 「え?あぁ、大丈夫。 どうせ親帰って来ないし」 『………そうか』 「あ、そうだ。 アンタの名前聞いてなかったな。 俺は結衣だ。アンタは?」     
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