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第一章 日本のストリートレーサー
第一話 友人
フェアヘブン港12:30
貨物船から一人の男が出てくる。
彼の名前は西村健二、東京でストリートレーサーをやっていたが、その場所に飽き、新たなレースを求めて、ここにやって来た。
彼が辺りを見回すと、白いコンテナハウスの横に、黄色いNISSONのGT-L EGAISTが止まっていた。
彼はその車に近ずき、窓をノックする、
すると窓が開き、中に乗ってる黒人の男が英語で、
男 「あんたは誰だ。」
健二「ケンジだ。」
男 「合言葉は、」
健二「らりるれろ。」
男の顔がみるみる笑顔になり、
男 「健二、久しぶりだなあ、ようこそ、ストリートレーサーの天国、フェアヘブンへ。」
健二「よう、ダニ、久しぶり、遂に来ちまったよ。」
男の名前はダニエル・メッケラー
この国生まれで、この国育ち、ストリートレーサーでこの国ではかなり有名、
ダニエルは一度、日本に行った事があり、そこで健二と会っている。
たった1ヶ月しか居なかったが、二人はとても仲がよくなり、ちょくちょく連絡を取っていた。
健二の入国を手伝ったのも、ダニエルだ。
そして、
ダニ「とりあえず、仲間の所に行こうか。」
健二「OK」
車のエンジンをかけ、発進する。
出口付近にLAXUS RFAが止まっており、珍しい車なので、健二が驚いていると、RFAがGT-Lの後を、着けて来た。
健二「おいダニ、あのRFA着いて来るぞ。」
ダニ「安心しろ、俺の妻だ。」
健二「ウソン」
つい、日本語が出てしまうが、
ダニ「嘘じゃないぞ。」
日本語を知っているダニエルは普通に答える。
ダニ「そしてアイツは、レーサーズ・モスト・ウォンテッド七位でもある。」
その言葉で、健二の顔が曇る。
レーサーズ・モスト・ウォンテッドとは、レースや賞金首の賞金の合計が高い順位の事。
ダニ「おい健二、俺の妻だからって気にしてるだろw」
健二「まあな。」
ダニ「大丈夫だ、ここはそういう国だ、手加減は無しだ。」
健二「わかった」
そして車は、ヒューズパーク近くの、7つ並んだ住宅地の横の門付き駐車に止まった。
健二「ここがお前の家か?」
ダニ「一番手前の家だ、そして、7つの家の管理人もしてる。」
健二「まじか、ここ貸家なのか。」
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