891人が本棚に入れています
本棚に追加
長い沈黙後、時雨はやはりもう一度問う。
しかし、今まで淡々と答えていた巴と夜光が今度は共に口を閉ざした。
そして、二人揃って時雨から目を逸らす。
そんな二人の様子に、時雨は何とも言えない顔になる。
「・・・」
『・・・・・・』
『・・・・・・・・・』
「・・・・・・・・・・・・」
『か、神が用意して下さった訳ですから、大丈夫ですよ・・・・・・多分』
長い沈黙に耐え切れなくなった巴が、そう言う。
しかし、巴も動転しているのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!