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「よう、巴、夜光。元気にしてたか?お前等がさっさと天音様の子を連れて来んから、俺が迎えに来てやったぞ。喜べ」
聞き馴れた声に、巴と夜光は共に振り返った。
そして、声の主の姿を認め、二人揃って顔を顰めた。
そんな二人の様子に、時雨は首を傾げた。
巴と夜光は普段、他人に対して顔を顰める事はない。
そんな二人が揃って顔を顰めたのだから、時雨が疑問に思うのは道理と言うもの。
そして、巴と夜光に話しかけた男はと言うと。
「おいおい、仮にも神に向かってその顔はないだろう」
と、呑気に笑っていた。
しかし、その態度がまた巴と夜光の神経を逆撫でした。
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