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普段キレることのない綾斗ですらうんざりする。
そして、その様子を見守る周りはというと。
〈見て、また時雨君達に纏わり付いているわ。可哀想〉
〈何時も迷惑をかけられているのに〉
〈突き放さずに付き合っているもんなぁ〉
〈ほんっと優しいよね、時雨君達〉
〈だよなぁ・・・俺だったらまず間違いなくキレてるわ〉
と、このように時雨達を称えているのだが、本人たちは気付かない。
特に、時雨は。
この二人は、天然なのだ。
どちらかと言えば、まだ綾斗の方がそういうことに関しては鋭い。
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