第一章 学生・・・?

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 普段(ふだん)キレることのない綾斗ですらうんざりする。  そして、その様子を見守る周りはというと。 〈見て、また時雨君達に(まと)わり付いているわ。可哀想(かわいそう)〉 〈何時も迷惑をかけられているのに〉 〈突き放さずに付き合っているもんなぁ〉 〈ほんっと優しいよね、時雨君達〉 〈だよなぁ・・・俺だったらまず間違いなくキレてるわ〉  と、このように時雨達を(たた)えているのだが、本人たちは気付かない。  特に、時雨は。  この二人は、天然(てんねん)なのだ。  どちらかと言えば、まだ綾斗の方がそういうことに関しては鋭い。
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