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つまり、実質的に純粋な天然は、時雨一人なのである。
陰では、そんなところが可愛いと囁かれているが。
「ご、ごめん、みんな。今のは僕が悪いんだ。耳元で大声を出した僕が。だからみんな怒らないで?」
しゅんとしてから、首を軽くかしげて口元に両手を合わせる尋都。
その瞬間に、取り巻き達は顔を真っ赤に染める。
しかし、なんで赤くなったかに気付かない尋都は、風邪でも引いたのかな?と、再び首を傾げる。
「「「「・・・っ!」」」」
その尋都の仕草に、取り巻き達は再び顔を赤らめる。
これはいつもの事である。
その為、クラスメイトは既に見慣れており、いつものように呆れている。
〈あぁ、またやっているよ。あいつら〉
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