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「・・・・・・それって決定事項?」
『はい』
最後の抵抗とばかりに聞いた問い。
それはあっさりと肯定されてしまった。
「・・・・・・マジかぁ――・・・」
巴の返答に、時雨は白銀に輝く髪に変色した己の頭を抱えてその場に蹲った。
そんな時雨の様子を見て、これまで無表情だった巴が笑みを漏らす。
そんな巴には気付かず、時雨は呻いていた。
巴は、静かに愛おしそうに見守っていた。
「なぁ、巴って呼んでいいか?」
頭を抱えていろいろぶつぶつ言っていた時雨は、唐突に思い出したかのように巴に問う。
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