891人が本棚に入れています
本棚に追加
ついと言われれば確かに、と納得できる。
「あ、宜しく。俺は・・・」
『時雨』
「え?」
夜光は、自己紹介をしようとした時雨を遮り、時雨の名を呼んだ。
それに、時雨は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
夜光は、そんな時雨の方に向き直り、真正面から時雨の目を捉える。
『知ってるよ。時雨、でしょ。神から聞いた。天音時雨』
真摯な顔で告げられた名。
しかし、一つ気になる事が在った。
「ちょっと待て、俺の名前は音無だぞ。天音じゃない」
そう、名前。
最初のコメントを投稿しよう!