第一章 学生・・・?

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 「ふぁああぅ・・・・・・ねっむ・・・」  大きな欠伸をして伸びをする少年。  彼は、音無(おとなし) 時雨(しぐれ)。  星華学園(せいかがくえん)、高等二年生。  「時雨、寝てないのか?」  そんな時雨の隣に優しそうな顔立ちの男子生徒が座る。  彼は神凪(かんなぎ) 綾斗(あやと)。  時雨の幼馴染(おさななじみ)である。  「あぁ、綾斗か。うん、ちょっとね・・・」  そんな綾斗の問いかけに、時雨は少し言葉を(にご)らせる。  その様子を見た綾斗は、何かを(さっ)したように頷く。  「そうか。お疲れ様」
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