第4章 新たなる力

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 巴が、困惑気味(こんわくぎみ)に時雨に聞く。  夜光は口を(つぐ)んではいるが、巴と同じ思いの様だ。  「あぁ。此れから二人には世話になるし、他に創りたい物なんて思いつかなかったしな」  再び微笑みながら、時雨は説明した。  其の表情に、二人が思わず赤面したのは余談(よだん)だ。  『あ、有り難うございます。大切にさせて頂きます』  『・・・有り難う』  巴は笑顔で、夜光は顔を(そむ)けながら不愛想(ぶあいそう)に。  それぞれが時雨に礼を言った。  「いいえ。ちゃんと付けろよ?」  それに時雨は笑顔で答える。  勿論、付けずに仕舞い込まない様に、釘を刺しながら。
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