第4章 新たなる力

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 『は、はい・・・』  『・・・分かった』  どうやら時雨の判断(はんだん)は正解だったらしい。  巴と夜光は、バツが悪そうに返事をした。  本当に仕舞(しま)い込むつもりだったらしい。  その様子に、時雨は心底釘を刺しておいて良かったと思うのだった。  『それでは、残り壱つの力についてですが、それを説明するにはまず神の瞳を元に戻さなくてはいけません。もう壱つの力と反発してしまう為、危険です。一度戻して頂けますか?』  巴はさっさと元に戻り、残ったもう(ひと)つの力について説明を始めた。  先程までの事は、まるで無かったかのように。  しかし、よく見ればその顔は僅かに赤いままだった。
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