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夜光がフォローに入り、時雨もそれ程気にせずに夜光に言われた通りにする。
夜光の言った通り、時雨が欲しい情報は直ぐに分かった。
時雨は、その知識に沿ってもう壱つの力を起こす。
すると、夜光が神の瞳を起こした時の様に、今度は反対側の瞳が熱を持ち出した。
熱が収まり目を見開くと、そこには神の瞳と違い、翡翠色の瞳の中に、文字の様なものが浮かんでいた。
先程と同じ様に、鏡を覗き込んでいた時雨に、巴は説明を始める。
『その文字は古代文字で、その意を”王”と示します。その瞳は、”魔眼”。その瞳の中に浮かぶ”王”は、魔の王。魔の王とは即ち、魔王。その瞳を持つとはそれ即ち、魔王、ルシファーの加護を所持せし者』
「・・・・・・は?」
巴の説明に、時雨は思わず目を点にする。
それ程までに、時雨にとっては衝撃的だった。
「えっと・・・つまり?」
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