第4章 新たなる力

17/19
前へ
/106ページ
次へ
 何時までも終わりそうにない討論をする巴達を見かねて、夜光が口を挟む。  このままでは、何時まで経っても話が終わらない、と。  『は、はい。そうでしたね。私としたことが、すみませんでした』  夜光に言われ、はっとした巴は夜光に謝った。  此方(こちら)も完全にキャラが崩れてる。  『巴。口調(くちょう)口調(くちょう)()に戻ってるぞ』  『あ』  夜光の言葉に、巴は思いっきり顔を(ゆが)めた。  しまった、その言葉がぴったりと思えるくらいに。  「そう言えば、言い合ってた時も思ったけど。それが素なのか?」  巴達のやり取りに、時雨は首を傾げながらずっと疑問に思っていた事を聞く。  それもその筈、最初巴に出会ったとき、巴は(かた)い言葉遣いだった。
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

891人が本棚に入れています
本棚に追加