第4章 新たなる力

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 しかし、気が(ゆる)むとどうしても口調が素に戻ってしまう。  『有り難うございます』  「気にするな。俺の前では素でいてくれて構わない。(つね)にアレは(つら)いだろう?」  優しく微笑みながら告げた時雨。  その様は、姿と相まって女神(めがみ)(ごと)く、巴の心に寄り()った。  『・・・話が反れてしまいましたね。説明の続きですが、魔眼(まがん)とは神の瞳と相反(あいはん)する力を宿(やど)していますが、(つい)となる力でもあります。神の瞳は創造を主とした力を司りますが、魔眼は破壊(はかい)を主とした力を(つかさど)っています』  暫くして、巴も落ち着いたのか、魔眼の説明に戻った。  魔眼の説明をするのに、無駄な時間が多かったと思わないでもない夜光だった。
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