891人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、気が緩むとどうしても口調が素に戻ってしまう。
『有り難うございます』
「気にするな。俺の前では素でいてくれて構わない。常にアレは辛いだろう?」
優しく微笑みながら告げた時雨。
その様は、姿と相まって女神の如く、巴の心に寄り添った。
『・・・話が反れてしまいましたね。説明の続きですが、魔眼とは神の瞳と相反する力を宿していますが、対となる力でもあります。神の瞳は創造を主とした力を司りますが、魔眼は破壊を主とした力を司っています』
暫くして、巴も落ち着いたのか、魔眼の説明に戻った。
魔眼の説明をするのに、無駄な時間が多かったと思わないでもない夜光だった。
最初のコメントを投稿しよう!