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「巴、その神の所に向かうのは良いが、どうやって行くんだ?そもそも次元が違うだろう。此処とは」
確かに時雨の疑問は最もだろう。
何せ、今時雨達が存在しているのは、夜光と巴の創り出した異界だ。
長い間その異界の中にいた時雨は、暇つぶしにと色々調べたり、巴達から教えてもらったりしていたのだ。
その中には勿論、数多くの神話だったり神の名前だったり。
そして、次元についても。
本来ならば、異界を創る事すら大変な事なのだ。
そして、無理に創られた異界は空間を歪める。
その為、異界から直接他の世界に飛ぶ事は出来ないのだ。
そんな事が出来るのは神だけだ。
時雨達がいる異界自体は、時雨を保護するための場所だからと、歪めてしまった次元を神が直した。
『あぁ。それは簡単です。神が移動手段を用意して下さいましたので、それで』
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