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それを見た時雨は、暫くの沈黙のち、思わず呆けたような声を出した。
それもその筈、夜光が指すその先には、誰がどう見ても―・・・
「兎・・・だよな・・・?」
そこに居たのは、羽などが付いているながらも、誰もが知る兎、だった。
『そうですね。兎ですね』
『あぁ、兎だ』
時雨の呟きに、巴と夜光は肯定する。
真っ白な毛並みに、紫色の目をしたそれは、なんとも愛嬌がある。
しかし。
「これで行くんだよな・・・?」
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