第5章 愛し子

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 時雨は、兎を指して巴達に問う。  『はい』  時雨の問いに、巴は淡々(たんたん)と返した。  時雨はそんな巴の顔から視線を兎の戻して、再度問う。  「小さくないか?」  『あぁ。小さいな』  そんな時雨の問いに答えたのは、夜光。  こちらも淡々としていた。  「・・・・・・大丈夫なのか?」  『・・・』  『・・・』
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