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すると、右目の辺りが、ほんのり熱を持ち出した。
『見た方が早いだろう。俺が故意的に”神の瞳”を起こす。自分の目で確かめてみろ』
そう言って、夜光は翳していた手を放す。
時雨は、先程夜光が出した鏡を覗き込む。
そこには、確かに金色に輝く瞳が映っており、ソロモンの魔法陣は無く、代わりに陰陽師などがよく使う、五芒星が浮かび上がっていた。
『神の瞳が顕現している時は、物を創造したり、神のみが扱う神通力が使用可能になります。何か創ってみますか?』
神の瞳について一通り説明し終えた巴は、鏡を覗き込んでいた時雨にそんな事を聞いた。
時雨も、興味が在った為軽く頷く。
『そうですか、分かりました。では、それは夜光に頼みましょう。夜光は、天狐の中で唯一創造が使える者ですから』
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