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東側はそんなものだからまだ良い。
問題は西側なのだ。
その橋の西側のたもとは、その橋が最初に架かった頃とは随分と風景を変えていた。
モータリゼーションの到来で、道幅は広く、交通量も多い生活道路となっていたのだ。
しかし、橋の袂と道のつながりが微妙にずれた三叉路になってしまい、ちょっとしたクランク状態になっていた。
長い直進の道路が、その橋の袂と交わる辺りでクランクになっていた。
左からくる橋を通行してきた道と交わる部分で直線道路はそこで終わり微妙なクランクを通るには原則が鉄則なのに。
何故か月に数台はそのスピードのままで直進して防波堤のコンクリートに激突し、死者が出る事故が起きるのだった。
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