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さあ、海へ繰り出そう
夜中にハーバーに集合
ヨットの鍵は長期の出張に出かけた父親の机から失敬してきた。
ま、事後承諾だ。
仲間と仲間とその仲間
「昨日はおれ、興奮しちゃって、ねれなかったよ~~」
口をとんがらかして嬉しそうに話すのは、
彫刻家目指してるすんちゃん。
「おら、眠い」
と小さい目をさらにしょぼつかせてるのは、バイトが忙しいが口癖のまんぞう。
でっかい荷物の中はほとんど食料、を持って座り込んでるのは
スーコ。
細身の体で
クーラーを足元に挟み、
フラフラと船をのぞいてるのは
あーくん。
早速クーラーを開けたスーコに、うわ~~お酒だらけと笑われている。
その仲間とは離れて、やたらと角ばった眼鏡で夜の空を眺めている、
背が高くて少し猫背の葉ちゃん。
志奈子の知り合いのスーコから始まったらしい知り合いの知り合い達。
こんな海に縁もゆかりもない奴らを乗っけて、
出航するのは、
俺たちの船(正確には親父の持ち船)
ヨット 、ウェイブ(Waves)のクルーと俺と
ガールフレンドの志奈子
うーん全員で11人
結構、甲板狭いけど、夜だし星も綺麗だから、落ちない様にハーネスをラインで繋いで、
出航だな。
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