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「ずっとさあ、何だろーって思ってたんだよ。イッてねえのになんかイッたっぽい感じ、っつーかそれ以上? よっぽど田岡がウマいんかと思ってたけど、スゴイのは俺の体だったんだな。限界知らずってヤツ。お前意外と絶倫だから調度いいし。あ、でもたまにキツイ。マジ死にかけてるときあるよ。あれ、寝ちゃったっつーよりオチちゃってるから。俺は時々、田岡って実はものすごいどエスなんじゃないかと……聞いてる?」
いつまでもベラベラと、下品な俺の隣で田岡は頭を抱えていた。
最後の方はただの苦情だけど、項垂れてガックリきている様子はそこそこ笑える。
田岡はげっそりしながら顔を上げ、無言でパソコンの画面を落とした。
この数十秒間で一気にやつれたような気がする。
「……山本…」
「ん?」
「お前は俺に恨みでもあんのか?」
なんて聞いてくる。
可哀想に。弱っちゃって。
そこで俺に芽生えてくるのは苛虐心。
「ああ、まあ、あるっちゃあるかなー。ある日突然掘られるしー、割としつこいしー、気絶させられるしー、シてる時の田岡ちょっと怖いしー」
気持ちいいけど。
それは伏せて責めるだけ責めると、田岡はみるみる沈んでいった。
次いでこいつが立証したのは、自分の謝りグセ。
「……ごめん」
「いいよ」
「…………」
納得いってなさそー。
当然か。
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