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鹿児島県、串木野港からフェリーで約1時間。東シナ海上に位置する列島である。
海に囲まれ豊かな山もあり観光客は多い。
太平洋の北西に位置し、黒潮に乗って様々なものが流れ着いてくる。物や人、時には宗教も流れ着いてくることもある。
江戸時代にキリシタンの弾圧が激しくなった頃、弾圧から逃げるようにキリシタンが甑島へと逃げてきて集落を作った。
都市伝説で語られることのあるクロ宗。歴史的には隠れキリシタンが住んでいたことは確かであり、教会には外から覗かれないように窓を作らなかったりした建物があった事は事実である。
火葬以外の葬儀があったこともあるようだが、日本で火葬が普及したのは戦後であるため、それもなんら不思議な話ではない。
療養目的で旅で男が甑島に寄った。その夕方にてんかん持ちだった男は発作を起こし、倒れた拍子に頭をぶつけてしまい、頭から血を流してしまう。その男性に気がついた村の悪ガキが介抱をしようと近付いた。その様子を見たおばあさんは村の悪ガキが男を殺害してしまったと思い、警官が回ってくる前に処分しようと村の男に頼み、旅人の男を海の上に少し出ている岩に乗せた。ヤドカリ葬といい、雑食のカニやヤドカリ、海に沈んだ後は魚類により跡形も無く消え去ってしまうのである。ところがこの男は岩に乗せられて数時間後目が醒める。てんかん発作で意識を失っていただけであったのだ。身体中にカニやヤドカリが集まっていた。カニを払いのけ、命からがら島に上陸した後、島民に手当てをしてもらうが旅から帰った男性は恐怖体験を投稿することになる。
現在でいう認知症による不安からくる周囲への暴言や異常行動は、狐憑きや悪魔憑きと呼ぶ地域があり、密室に幽閉したり、時には姥捨てにすることもあり、口減らしの最優先として選出され間引かれることもしばしばあった。
隠れキリシタンは極力他の集落との交流を拒んでおり医療行為も独特の物を持っていた。その子孫は他の集落との交流はあるものの、病院へかかることを極端に嫌がり未だに民間療法にて対処することが多い。
とある感染症が島全体で流行した。この集落にも伝わった。野生の動物は免疫を獲得するときに病気で死んだ仲間を食す、そこからこの村でも免疫を獲得するために病気で死んだ者を食べる時代があった。その様子を見てしまった島外の人が恐怖体験を投稿した。
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