上司がいろいろスゴかった

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けれどギシリと課長もベッドに乗り上げてきて、追い詰められれば逃げ場はなくなる。 恐怖で竦み上がる俺の腕を問答無用で鷲掴みにすると、ささやかな抵抗なんてすべて無効化されてベッドヘッドのパイプにこの腕は縛り付けられていた。 「逃げるなよ」 逃げらんねえよ! 心の中で必死に叫び、涙目になりながら離れていく課長を見上げる。 準備とは一体何か。 どうして俺は人んちのベッドに拘束されているのか。 訳も分からず半ベソかきながら待つ事二十分弱。 シャツだけ羽織ったあられもない姿で、明らかにシャワー浴びてきた感じの課長が再び俺の前に現れた。 そして言われた一言。 「ヤラせろ」 顔面蒼白になったのは言うまでもない。
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