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「いきなり、なになに?そうちゃん、電車着ちゃうし、恥ずかしいよ」
そうちゃんは、間髪入れずに言った。
「期末1番だったら、フェスな!」
自信たっぷりのそうちゃんの言葉に、さっきまでの不安は吹き飛んだ。
「そうちゃん、さっきの話聞いてた?私学年1番だよ。やっぱ、そうちゃんは照れ屋さんだね」
やっぱり、そうちゃんはそうちゃんのままだ。
「そうちゃん、約束だからね」
私はそうちゃんの手首を捕まえて、柵の間で指切りをした。ぶんぶんと思いっきり、手を振ってやった。さっきの仕返しだ。
「海、分かったから、分かったから。離してよ、痛いよ」
そうちゃんは、痛そうにしながら笑っていた。
今すぐにでも、私はそうちゃんを抱きしめたくなった。
私はやっぱり、そうちゃんが大好きだ。
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