登校時間

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これからもずっとこんな感じだろうか。彼女はこれから僕以外の誰かに甘えたり泣いたり怒ったりするのだろうか。 「おーーーい」 僕はホームにいる彼女に大きく手を振った。彼女は周りをキョロキョロしながら、走って近づいてきた。 「いきなり、なになに?そうちゃん、電車着ちゃうし、恥ずかしいよ」 「期末1番だったら、フェスな!」 自信たっぷりの僕の言葉を聞いた彼女は、目を大きく見開いた。 「そうちゃん、さっきの話聞いてた?私学年1番だよ。やっぱ、そうちゃんは照れ屋さんだね」 そう言った彼女は、さっきまで僕のシャツをギュッと握っていた幼なじみの、僕の知っている海だった。 「そうちゃん、約束だからね」 彼女は僕の手首を捕まえて、僕は柵の間で指切りをさせられた。 そんなイタズラな満面の笑みの彼女に、僕は一生敵わないと思った。
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