三回戦:変則けいどろゲーム~顔合わせ~

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「制限時間は無し! 勝敗が決まるまではしっかりやってもらうよ? そして気になる賭けポイントは……」 ハカセの言葉と共に、空中に数字が躍る。 示されたポイント数は……3000だった。 「今回賭けるポイントは3000だ! みんな、手持ちポイントは大丈夫かな? あはははっ!」 愉快そうに笑うハカセ。 3000だと、私達の持っているポイント全部。 つまり、この戦いに負けたら私達は地獄行きということだ。 「か、かぐや! やべえぞ! 負けたら地獄行きだよ!」 「大丈夫だよ! 勝てばいいんだし」 「ひいいぃぃっ! お、俺達もだ!」 「僕達も地獄行きですが……まあ平気でしょう。こちらには睡眠欲がいるからねぇ」 「その呼び方、やめてくださいにゃ」 「お師匠様! 私達は大丈夫みたいですよ!」 「ああ、だが全力を尽くすことには変わりはない」 参加者たちの言葉が、次々と聞こえてくる。 どうやら、あの侍風の人達以外は全員負けたら地獄行きのようだ。 これは絶対に負けるわけにはいかないわ……! 「さあ、それでは始めようか。地獄行きを賭けた変則けいどろゲームをね」 ハカセが微笑むと、私達の身体が光に包まれる。 「君達をこれから陣地へと転送する。そこで、メンバー割振りなどを確認しておいてくれ。五分後にボクが合図をしたらゲーム開始だ。では、アディオス!」 次の瞬間、私達の身体が消失する。 ああ、ついに始まるのね。 今までで一番大規模な戦い。 大勢の命が懸かった、悪魔のゲームが……!
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