三回戦:変則けいどろゲーム~性欲VS睡眠欲~

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「ここは……ビルの屋上みたいね」 転送先を見渡して、私は呟いた。 移動させられた場所は、五階建てほどのビルの屋上。 エレベーターと階段で上ってこれるらしい。 「だとすると、宝はこれってことか?」 浦島君が、背後の台に置かれたボールのような物を見て呟く。 ここが陣地だとすると、間違いなくこれが宝ってことよね。 「オウフ! 皆様、下になにやら牢屋のようなものがありますぞ!」 虎太郎の言葉に、屋上から身を乗り出して階下をみる。 そこには、巨大な鳥かごのような牢屋があった。 「牢屋と宝は別々の場所にあるのね……。警察の配置を考えないといけないね」 「ていうか、まずは誰が警察で誰が泥棒かを確認しねえ?」 「ついでに、職業って言うのもね」 ことみちゃんの言葉に、都とかぐやが続く。 「でもどうやって……って、ああ。なるほど……」 虎太郎が何かに気づいたように大きく頷く。 そう、私達の服はここに転送させられた時点で着替えさせられていたのだ。
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