幕間:ひかる。初めての誘惑

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「お疲れ様です、にゃん」 猫耳メイドが、事務的に呟く。 私達の心境を推し量り、敢えて何も言わないのだろう。 彼女の心の内はわからない。 都とかぐやの死を悲しんでいるのか、それとも何も感じていないのか。 それすらも、読み取れない。 だが、だからこそ私達は涙を流せる。 彼女が平静でいてくれることが、私達にとっては何よりの救いだった。
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