この話は3か月程前に友達から聞きました。

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K君の家から20分弱で着く山の中腹にある◯◯神社。 鳥居の下に原付を停め階段を登り出した。 地元では名のある大きな神社なので本堂までは距離があり階段を登っては平らな石畳を歩き、また階段を登っては石畳を歩くを繰り返す。 階段は段差がまちまちだったり傾斜が急だったりで手すりに掴まらないと危ない所もあった。 口々に「暗くて見えない」「疲れた」「だるい」などと愚痴を言いながら歩いていた。 本堂に着くと、あるはずの場所に100円入れると出てくるおみくじの機械はなかった。 機械自体大きな物ではないので置く場所が変わったのかと辺りを探した。 本堂の前に1本の外灯が立っているので見通しの良い所ではなく本堂の角や影になっている所を重点的に探した。 すると、T君が本堂の裏側で声をあげた。 「こっちかも?」 行ってみると薄暗い中、沢山の絵馬が飾られてました。 Y君は絵馬を読んでいたそうです。 T君はそのまま奥の方へ。 小道の先には小さな鳥居がいくつも並んでました。両側には沢山の旗もあり赤い布に白い文字で何か書いてあるようでしたが、暗くて見えなかったそうです。 T君は既に鳥居の先にある小さなお堂に居て、こちらに何か話しかけて来ました。 K君は何を言っているのか聞き取れなかったが呼ばれてると思い、一つ目の鳥居をくぐろうとしました。 その瞬間、鳥居の奥から強い風が吹きバタバタバタバタと旗が風になびいたのです。 その音に恐怖を覚え立ち止まりました。 その先には進む事は出来なくなったそうです。 すると何もなかったのかT君はこちらに戻って来ました。
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