さん。

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らちがあかない…。 不思議と、涙は出なかった。 実感が無いからか? どこか、ドラマを見るような感覚で、 現場検証をする警官達を見ていた。 結局、 事件性は無いと判断され、 ばあちゃんは “失踪”として 処理される事になった。 身寄りの無い僕だから、 担任の先生は、 しばらく自分の家に来るか?と言ってくれたけど、 僕は、 丁重にお断りした。 孤独には慣れてる。 それに、 今まで、さんざん、 僕の事を空気のように扱って来たこの人が、 本心で僕を心配しているとは思えない。 そんな人と、 ひとつ屋根の下、なんて、 まっぴらごめんだ。
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