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大人達を丁寧に見送ったあと、
僕は、大きく息を吐いて、
玄関の鍵をかけた。
「……」
思考が追い付かない。
失踪…?
まさか、
そんなわけない。
物心付いてから、今までずっと、
僕から目を離さなかったばあちゃん。
僕が海に近付かないように、
自分の時間すら犠牲にして、
ずっと、
僕に、寄り添って来たばあちゃん。
そんな人が、
僕を置いて、
失踪なんてするわけない…。
それにあれは、
“脱いだ後”では決してなかった……。
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