し。

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ザバーン………ザバーン…… 波の音だけが聞こえる。 もう、 体は動くようになっていた。 でも僕は、 そこに座り込んだまま、 目の前の闇を凝視し続けていた。 「……」 …どのくらい経ったのだろう。 何も、……起きない。 あれだけ、 来ることを禁じられていたのに。 あんなに毎日、 ばあちゃんは僕を監視していたのに…。 何も…… 何も、…無いじゃないか…!
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