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幼かった僕は、
どうして行ってはいけないのか、
さっぱり分からなくて。
『ばあちゃん、どうして?
うみは、たのしいところじゃないの?
ぼくも、みんなみたいに、
泳ぎにいきたいよ!』
そう言っていつも、泣いては、
ばあちゃんを困らせた。
『海人、泣くんじゃないよ。
ばあちゃんはね、意地悪で言ってるんじゃないんだよ?
お前の為を思って、言ってるんだ……』
僕が泣く度に、
ばあちゃんはそう言って、
僕の頭を優しく撫でてくれた。
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