3人が本棚に入れています
本棚に追加
友達もできず、
ばあちゃんと二人きり、
淡々と生活を送りながら、
月日は流れ。
僕は、13歳になっていた。
中学校に入っても、
もちろんばあちゃんの送り迎えつき。
僕は、
正直、うんざりしていたし、
ここまで頑なに、
海へ行くのを許さないのには……
僕を監視し続けるのは、
きっと、何かあるんだ…と、
さすがにもう気付いてはいたけれど。
それでも、
決して若くない、
もう老い先も短いばあちゃんが、
身寄りの無い僕の為に、
何年も何年も、
１日も休まず、
学校へも付き添うほどの理由…。
それがどんな理由であれ、
もう、聞くのも怖かったし、
ばあちゃんをこれ以上、
心配させちゃいけない、と。
僕は、
理由を問いただすような事はしなかった。
最初のコメントを投稿しよう！