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(何だい何だい!! 二人とも、僕になんか構ってないで真誠の事だけ可愛がってれば良いじゃないか!! こんな出来損ないの息子なんかよりさ!!)
半ばなげやりと言った形で逃げ出してきたヒカルンは、いつの間にやら森の奥までやって来ました。
「ヒル! 一人で行くと、危ないぞ」
「ワンダ! なんで着いて来たんだよ!? 家にいろよ!!」
後を追って来たワンダに、八つ当たりしてしまうヒカルン。
しかしワンダは悲しそうに「オレ、ヒルがいないのは嫌だ」と言いました。
「……ゴメン、怒り過ぎたよ。一緒にいよう」
そして、二人は手を繋ぎながら森を宛もなく歩き始めます。
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