浦島太郎

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「あのですね、レキさんは」 「真面目に答えなくて良いから;」 「お腹空きましたぁ~! あっ、玉手箱!」 少女は、小山の持っている玉手箱を指差しました。 小山は不思議そうにそれを見つめます。 「本当です! 早く開けましょうよ!」 「嫌、こう言うのは地上で開けるべきじゃ」 「もったいぶらないで下さい!」 「あぁ~! それメルが開けるんですぅ!」 「ちょっと、止めようよ」 「あっ!」 三人が取り合いをしているうちに、玉手箱は小山の手から滑り落ちてしまいました。 そして…… ボボ~ンッ! 「よばれてとびでてランラララーン♪サァたんの」 パコッ レキはその箱を素早く閉じて、溶けない氷で封じてしまいました。 それを無言で乙姫に返します。 「頼むから二度とこれが開かないように厳重にだな……」
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