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あるところに、赤ずきんという可愛らしい女の子がいました。
赤ずきんは、幼い頃に父を亡くしたので母親のサキュラと二人で住んでいました。
「赤ずきん、これをおばあさんの所まで持って行ってちょうだい」
「うん、分かった……でも私に出来るかなぁ」
ある日、赤ずきんは母親にお使いを頼まれます。
病弱で寝込んでいるおばあさんのために薬とフルーツの詰め合わせを届ける、というモノ……いわゆる、お見舞いです。
「大丈夫よ、これも修行のうち。これが出来たら貴女は更にレベルアップ出来るわ!」
サキュラは握りこぶしをギュッと作りながらなんだか的はずれな事を言っていますがここはとりあえず話を進めましょう。
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